ニューヨーク~豊かさの原理 その2

宿泊のホテルを出て、セントラルパークと平行して走るブロードウェイを、一行五名はミッドタウン-五番街を目指す。途中、市内観光の予約を果たす。そのころ、平川大祐君とはぐれ、四人のみ。ウーン、一白の剋気か。同時に八白性の希薄さか、と彼を見失いながら、軽く思う。
  が、心配はしない。この狭いマンハッタンで、真っ昼間なのだ、青年は散策したら、ホテルに戻るだろう。

S.H.社長の要望を入れて、オーガニックの店をのぞき、ロックフェラーセンターへ。雨模様で、傘を買おうかと、申し出があったが、旅先で、いつでも傘を持たないクセの私は、[ 必要なら、皆さんはどうぞ。私は、要らないので] 
幸いにも、暫くすると、暑い日射し。

ロックフェラーセンターのビルを見上げながら、SH社長が、[ このビルには、666の部屋が、あるんだよね ] と、フリーメイソンの話をにおわせる。どうしてご存知なのかなと、軽く思いながら、かってある人物のことで、フリーメイソンとの接触があったことがあったな、と遠い霞のような思い出にひたる。

暑い日射しの中に、冬場のスケートリンクであるロックフェラーセンターの広場は、テントやパラソルを張った食事やビアガーデンに早変わりしている。
降りていき、四人は、パラソルのしたで、飲み物を注文。グラスの赤ワインを、飲みながら、[ 赤ワインが欲しいと思ったから、赤ワインが、飲めるのだ ] とごく当たり前のことを考えながら、ワイングラスをかたむけつつ、仲間の雑談も楽しむ。その一方、心のなかで [ ロックフェラー1世が、極貧の少年時代を過ごしながら、大富豪になったのは、そうなりたいと思い、そう意図したから、そうなったのだ ]  と、セミナーで語ることをリフレインする。

そうそう、自分は、どれくらいのお金持ちになれるか、と思うかによって、そのくらいのお金持ちになれる。自分自身が、思う分だけのお金持ちなのだ
意外や意外、こんな単純なことに、われわれは、気付かないのだが、多くが、気付いたつもりになっている。

なぜ気付かないのか、に気付くとき、初めて [ 絶対的超越の意識レベル ] の真実に驚愕するだろう!
そして、ようやく、マーフィーの哲学やディーパック-チョプラとか、ヒマラヤ聖者らの教えが分かるのだろうし、ナポレオン-ヒルの教えを現実化出きるのだろう。で、なければ、実践哲学としての気学を活用することだ。

真昼のワインは、良く効くようだ。私たちは、暑い日射しのなかを立ち上がった。観光客が、立て込んできたからだが。ああ、しあわせ一杯!

昼のワインに酔うか むらっち


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