至福のひとときと救急車

目の前に、タモン湾に続く大洋。ピアノ曲が、流れている。
クラブ・ラウンジのソファーから、目の下にプールが見え、その向こうに海が広がっている。椰子の木の葉が、ガラス越しに、微かにゆれている。

ここの昼下がりの静けさは、どうだ。と、プールで泳ぐ人影を、眼下にみつつ、誰にともなく、自慢したくなる。
五つ星の、Lotte Hotel Guamの、クラブ・ラウンジは、グアムに17年住んでいるという、謎の美女というべき若きセールスマネジャーの岡部志津代さんが、ノーブルにいわく「グアムで、最も広いラウンジです」

グアムで、一番かどうかは、比較する材料がないので、わからないが、すこぶる気に入って、コーヒーを飲みながら、プールの色と海の色とを、交互に眺める。気の遠くなるような、昼下がり。

ぜひ、「銀座の女神」のK姫には、一度は、ここにお泊まり頂きたいと思ってしまうノーブルな快適さです。

じつは、さきほどまで、緊急のメールでじたばたしていたのだ。事故で救急車で搬送された方、自殺未遂の少女の親、旅先でのケガの方、アルツハイマーで行方不明という親族からのご連絡などは、それなりに、お返事が必要である。アフリカからの問い合わせもある。

それ以外もあるけれど、緊急以外は、お許しを願うしかない。
それにしても、この「至福のひととき」とは、何なのだろうか。東京のヤマのカミ様からは、11月のスケジュールを、その豪華なクラブラウンジで作りなさいと、指令がくる。

プールと海を見る。
少し風が出てきたか。
でも、それすらも、優雅に感じる。
イスラム国への空爆も、人質の殺害も、兵庫県だかの、いたいけな少女のバラバラ死体の残虐さも、この世の、いま、起きている現実があるというのにー
 人は、神様か、悪魔か。
 それなのに、本当に 申し訳ないけれど、瞑想のあとの至福に、今います。       

                                                                           ラウンジの至福のなかの  むらっち


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