科学・気学・運

ジャーナリストの吉永昌哉さんが、東京・港区の麻布での新年会の様子を、まとめた一文をご披露します。たまに、真面目なブログもいいでしょう❗

                                      西麻布霞町新年会                          2015年1月5日
             (科学.気学.運)
                         吉永昌哉

地下鉄六本木駅から地上に出て、六本木ヒルズの横を通って二ブロック西へ向かう。
坂を下ったところの西麻布交差点角の「西麻布霞町マンション」903号室で平成二十七年の新年会があった。

西麻布交差点の対面にある「権八」で乾杯となる前に、dr、むらつちによる凝縮した講義があった。テーマが決まった講義ではなく、何が出るかわからない忘年会や新年会は見逃せない。組織が大きくなったりすると、最も先に失われてゆく部分である。

村田先生は十数名程の参加者一人一人を紹介しつつ、自己紹介を促しその一言、半句から講義を展開する。
インターネットで基本情報はつかめたとしても、それから先一寸の方向を示す情報はネット空間にはない。古来、マンツーマンでしか伝えられない領域である。

来たる2月1日の新春特別セミナーのy教授の「実践科学と実践哲学・気学」の演題が決まるやりとりなども興味深い。「実践科学」とは、「純粋理論」に対して応用分野のことを示唆しているようである。岡潔先生の「多変数解析関数論」は、今では科学分野に応用される理論になっているとのこと。最近、大学学部生向けに「岡の連接定理」の教科書が出ている。筆者の手元にも一冊積んである。(野口潤次郎著)

岡先生と小林秀雄の対談集「人間の建設」の中で、普段は岡先生の流儀で向かうところ敵なしの岡先生を小林秀雄が少々やり込めているところが面白い。
小林秀雄は、ノーべル物理学賞を受賞した直後の湯川秀樹との対談の中で、素人ながら・・・と対談を始めたのに、最後には量子物理学がよってたつ根幹に対する人の意識の影響を湯川秀樹に直球で尋ね、当時の最先端科学の基盤のあいまいさを認めさせている。(「直観を磨くもの」)

筆者が今まで頂いた名刺に刻印された肩書きの中で最も印象に残っているのは、「詩人 浜田知章」の「詩人」の二文字である。小林秀雄もそうであるが、科学者が埋められない最後の一歩を埋めるのは、文学者や詩人の直観かもしれない。言い換えれば、詩人の魂をもった科学者が最後の一歩を埋めるのではないか。(続く)
 


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