一年間で4000冊を読んだ男

私のブログの「昔の名前で出ています」を読んだ不思議な男性Xから、そのとき、すぐにホームページにメールが入った。
その方は、不思議な人物である。20年間で、たしか2回ほど会ったかどうか、それくらいの物理的(?)遭遇は、とても希薄なのだけれども、私が気になる情報を予告なしに送ってくれるのだ。
「何のために」でもなく、ただ伝えたいと言う思いだけだろう。それは、時として、忘れた頃に、いきなり、訪れる。今回もホームページがあることも知らないはずなのに、唐突とも思えるメッセージがきたのだ。以下は、彼のメールです。

「先生、こんにちは。昔の名前で出ていますのブログ記事。先生の以前の名義でのご著書は、国会図書館には、全部揃っています。ワクワクする本たちでした。
ここ一年弱で、100回は、国会図書館に通って勉強していました。
やっと4000冊くらいは、読破できました。先生もご存じの中西旭先生を尊敬してやまなかった故・金井南龍さんの「さすら」も全巻を読みました。そのなかの記述ーー行基菩薩さんの真我と、どこの星からいらっしゃったのかーーと言うくだりの表現。この内容に、いたく興味をそそられるのです。
また、よろしくお願いします。」

以上が全部です。このXさんは、ある大人物のご落胤としか、私はしらない。このXの出自も、環境も、経歴も、お仕事も、一切知らない。
  ただ、私より、たぶん30才は若い彼と、共通の人物は、現実に何人かいる。
そのお一人は、戦前の日本の政財界のフィクサーといわれた中西旭先生である。95才でなくなられたが、生前何回もお会いたし、ご自宅にもお招きいただいた。中央大学名誉教授としては、会計学の泰斗であり、海外からも高く評価されていた。しかし、それ以上に、神道の大家で著名でした。
  謎の男Xは、この伝説の中西先生の深い信頼を得ていたはずである。そんなXから、メールをもらうことは、有り難く、光栄でもあり、なによりもうれしくなります。
それにしても、謎のXは、なんという猛烈な読書家であることか!

                                                        いわく、人生不可解だらけの むらっち


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