癌を消した男 病は、自分で治す

二年ぶりに、そのお方とお会いした。

世界中を飛び回っているグローバルな学者であるハワイ大学の吉川宗男名誉教授のことです。

突然、目的もなくお電話をすると、たまたま旅先の関西のホテルにおられた先生に、「関西からお戻りになったら、港区の麻布オフイスで、お目にかかれますか?」   

そして、お会いしたのです。
さらに、兄弟ながら年に一回会うかどうかの、映画監督の弟に電話をすると、なんと、彼もOKで、 世田谷から、飛んできてくれた。監督を呼んだのは、せっかくだから、DVDに、吉川名誉教授との、どう発展するかわからぬ雑談を、収めて欲しかったからです。        

狭いオフィスに、カメラが据えられ、三人の男が、集った。テーマ無しに語りだす。 

いよいよ、77歳の風格の出てこられた吉川先生は、こちらの投げる球に、小気味良く、すかさず打ち返す。

自然に吉川先生の癌の話しになる。「10日以内に手術すべし」というハワイでの主治医の言葉に、セカンドオピニオンをさぐる了解のもと、急ぎ一時的に帰国。日本の医療機関と医師たちの意見を聞いて回る。手術すべしと手術は絶対避けること。意見は、まっ二つに別れた。

そこで、遺書をしたためた先生は、手術をしない決断をし、「癌細胞も身内」と、共生のみちをさぐるー。

そして、ほぼ2ヵ月前後で、ボール大の癌を消滅させたのでした。

「病は、自分で治す」30年前から、わたしは、そう主張してきました。それは、医療機関や専門医師を無視せよ、という意味ではありません。100%信頼するが、自分の命の責任は自分にしかないとすれば、人に任せるわけにはいかないからです。
今、周辺に、何人もの方が、癌から生還してきています。拍手を送ります。(詳しくは別の機会に)

ところで、吉川先生とともに、席をかえて行きつけの店で、その夜赤ワインを6本あけたのでした。しばらく禁酒します。と、やはりこの日も誓いました。

                                                                                      朦朧のむらっち


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